子育てって、大変…。子どもとどうやって向き合えばいいの?
子育てに悩んだとき、まずは、あなたがどんなことに悩んでいるのか、考えてみましょう。
そして、子育てに迷ったとき、どんな対処法があるのか参考にしてくださいね。
いい親を演じる必要はない、等身大が大切
「親の悪いところは、子どもが真似をするから、なるべく見せないようにしたい…。」
そう考えるのは、子どもを思う親心としては、当たり前の思考です。
しかし、子どもの前だけ良い親を演じても、そこにはつぎはぎしただけの親の姿で、裸の勝負はできません。
そして、メッキはすぐに剥がれてしまいます。
親として自信がないのも親の姿であっていいのです。
大事なのは、親もひとりの人間であるということを伝えることです。
良い親の姿だけを見て育った子は、その姿が基準となり、他の親の在り方を受け入れられなかったり、実際に自分が親になったときそのギャップに苦しむことがあります。
そして、大人の苦労も知らず、良いところだけしか見せずに育てた子は、楽をしているように見えてしまうことがあり、「大人はズルいもの」なんて思うようになるかもしれません。
一生懸命働いたり、努力している姿を背中で見るからこそ、言葉だけの軽いものではなく、しっかりと親の苦労を心で感じるのです。
子育ては、親だけで行うものではない
子育ては、親が行うと思う人も多いですが、さまざまな人に関わってもらう方が、人としての人間味も深まります。
施設で育つ人は、生みの親の顔も知らない環境で育つことも稀ではありません。
しかし、たくさんの人との関わりがあり、立派に育つ人もたくさんいるのです。
むしろ、過保護にされすぎて育った子ほど、他人に依存したり、執着が手放せない子に育ってしまうこともあります。
そして、たくさんの人と関わるほど、人が磨かれていくものです。
とはいえ、その子の性格や向き不向きがありますので、一概にたくさんの人と関わればいいというわけではありません。
しかし、子育てに悩む人の多くはとても真面目に子育てと向き合っている人。
無理に「親だから」と一生懸命良い親を演じるのではなく、たまには自分の親を頼ってみたり、地域の保育園に一時預けて自分の時間を大切にしても良いのです。
そうやって自分の時間を作ることができれば、気持ちもリフレッシュし、子どもとも前向きに付き合うことができますよ。
また、子どもも親以外の人との関わりができ、お互いにとって有意義な時間となるでしょう。
そして、親以外の人との関わりによって、子どもも育って行くのです。
親だからと思う気持ちは大切ですが、子どもが他人と関わることで親以外の人に育ててもらう意識を持つことも、子育て、親育てにとってはとても大切なことなのです。
親は、子どもによって親にしてもらっている
子どもの成長につれて、親も子どもをサポートしながら親になって行くのです。
最初から、完璧な親は存在しません。
また、完璧になる必要もありません。
ただ、言えることは、子どもはあなたの所有物ではないということ。
子どもだからといって、子どもとして扱うところと、ひとりの人として接することも大切です。
そして、子どもが私たち大人を、親にしてくれていることを忘れてはいけません。
すべてが学びであり、お互いに学び合う仲間として、子育てを行っていきましょう。