どうして、人は傷つくの?
これまでに、一度も傷ついたことがないという人は、おそらく皆無でしょう。
大なり小なり、人はそれぞれ傷をかかえて生きているからです。
でも、そもそも私たちは、なぜ傷つくのでしょうか?
今回は、人が傷つくときに考えられる原因、また心が楽になる方法を解説していきます。
ぜひ参考に、傷ついたあなたの心を癒していきましょう。
傷ついた原因を考える
まずは、あなたが傷ついた原因を考えていきましょう。
「今は、傷ついたばかりで考えたくない…」と思うかもしれません。
今じゃなくても、かまいません。
あなたが、その傷を癒したいと思うときがタイミングかもしれません。
しかし、いつになっても心の傷が癒えないのであれば、それはあなたが「傷を癒したい」と強く願う現れも。
あなたが傷ついた原因がわかるだけで、心が癒され、軽くなることもあります。
ぜひ参考に、まずは傷ついた原因を分析していきましょう。
外的要因の場合
傷つく原因には、外的要因と内的要因が必ず存在します。
まずは、あなたが「傷つけられた」と感じる要因を分析していきましょう。
そして、今は「傷つけられた原因を思い出したくない」と感じているなら、今でなくても構いません。
あなたのタイミングで、分析してくださいね。
心の準備ができたら、まずは、どんな出来事が原因で傷つけられた結果に至ったのか、分析していきましょう。
- いつ
- 誰に
- どんなことで
傷つけられたのか考えてみてください。
どれくらい前に、あなたは誰によって、どんなことで傷ついたのか…
たとえば、「1週間前に、友達Kさんから、好きな人のことで傷つけられた」と、このようなざっくりしたもので構いません。
そして、次に、「1週間前に、友達Kさんから、私が片想いしている先輩を遊びに誘ったと話され、ショックだった」と、少しどんな内容で傷ついたのか分析してください。
さらに、「1週間前に、友達Kさんから、私が片想いしている先輩だと知っていて遊びに誘うなんて…Kさんも先輩のことが好きなのかな?好きだったら言って欲しいのに。」と、さらに分析を繰り返してみてください。
これを繰り返していくと、本当にあなたが傷ついた原因が見えてきます。
ちなみに、この分析の最終的な原因は、「信頼していた友達からの裏切り」です。
内的要因の場合
内的要因を分析していくときに、必ず気をつけて欲しいポイントがあります。
それは、感情を加えないこと。
そして、客観的な見方を意識すること。
この、2点は必ず守るようにして分析して行かなければ、正しい分析を行えません。
では、分析を行っていきましょう。
まず、傷ついた気持ちを中心に分析していきます。
先ほどの例をもとに、分析していくと…
外的要因の分析において、最終的な原因が「信頼していた友達からの裏切り」でしたよね。
その気持ちを思い出しただけでも、ショックな気持ちになってしまうかもしれませんが、ここは冷静に。
そして、「信頼していた友達からの裏切り」ですが、友達を信頼していたのは自分自身。
冷たい言い方に聞こえてしまうかもしれませんが、相手はそこまで信頼をおいていなかったのかもしれません。
また、友達の好きな人を、遊びに誘う時点で、友達の気持ちを考えているとは思えません。
そして、「裏切られた」と感じるのは、少し傲慢な考えでもあります。
現時点で、先輩に彼女がいないことから、誰に誘われようが先輩が決めることです。
また、信頼していた友達も、もしかしたらあなたと同じように先輩のことが大好きで、気持ちを打ち明けることができなかったことも考えられるのです。
自分の気持ちを中心に、また周りの分析も同時に客観的に分析を行っていくことで、見えてこないことが見えてくるようになってきます。
傷ついたあなたの気持ちは、実は、あなたの周りの状態やあなたの今の状態を教えてくれているのです。
また、江原啓之氏は、傷ついたことを「傷つけられたのではなく、磨かれた」と表現しています。
相手はあなたを傷つけたことによって、負のカルマを背負い、あなたの心の向上を手伝ってくれているのです。
相手を恨んだり、被害者意識に陥るのではなく、「心を高めるお手伝いをしてくれてた相手」と考えると、少しでも気持ちが楽になるかもしれませんよ。
傷つくあなたの潜在意識
ここからは、あなたが傷ついたと感じる心が、潜在意識でどのような考えでいるのか、内観していきましょう。
自己憐憫に陥っている
「傷つく」ということは、あなたがどこかで「傷ついている自分が、可哀想」と思っている証です。
「嫌な言い方…」と感じるかもしれませんが、傷ついた自分が可哀想なんて思わない人は、傷ついたと感じてもすぐに切り替えることができます。
むしろ、どうすればいいのか?具体的に動き出していることでしょう。
今のあなたの気持ちの中で、少しでも自分のことを「可哀想」と思っているなら、その気持ちが前に進む気持ちにブレーキをかけていることを忘れないでくださいね。
あなたは、この記事を読んでいる時点で、傷ついた気持ちをどうすれば解消できるのか真剣に考える前向きな人。
この気持ちを忘れず、自分を憐れむのではなく、今できることを考えていきましょう。
責任転嫁している
傷ついた気持ちは、あなたの心の奥にある本心を教えてくれます。
傷ついたあなたは、実は、相手に責任転嫁しているかもしれません。
「いや、相手が絶対に悪い!」と、思っていても、結局はあなた自身の問題として解決できなければ、いつまでもこの問題で悩んでしまいます。
そして、悲しいことに、相手の責任にしている以上、前に進むこともできません。
相手が原因で、あなたを傷つけたかもしれません。
しかし、なぜ、こうなるまでに防げなかったのか?なぜ、このような事態を招いてしまったのか?どうして、今、こんなことになっているのか?そのすべての答えはあなたが知っているのです。
たとえば、浮気をされたと嘆いている人の場合、確かに信頼していたパートナーが他の異性と体の関係に陥ったことを知れば、誰だって傷つきますよね。
しかし、相手に浮気癖のない限り、あなたが相手に寂しい思いをさせていたり、最近、心が通じ合えてなかったり…
だったとしても、浮気をしてしまうことを見抜けなかったあなたにも、見た目だけで相手を好きになっていたり、あなたも相手のように浮ついた気持ちがあったことに原因があるのかもしれません。
まずは、あなたの心を分析し、どれだけ相手が悪いことだったとしても、どこかで相手に責任があると感じていないか?自分の責任はどこなのか?じっくり考え、向き合っていきましょう。
責任転嫁から解放されたあなたは、今より心がスッキリして、もっと前向きになることができますよ。
依存心がある
相手に依存心がある場合、なかなか自分の心に目を向けることができません。
「あの人が…」「彼が…」など、主語があなた以外だった場合、要注意。
その主語である人に依存している可能性があります。
依存心は、相手に責任転嫁してしまうだけではなく、あなた自身の心も縛り付けていきます。
あなたが自律することで、この依存心からも解放されていきますよ。
そして、責任主体で生きていけるあなたは、何者にも縛られず、より大きく自由にこの世の中を羽ばたいていけるのです。
あなたの心は「あなたが」決めている
あなたの心は、あなたが決めていることを実感できましたか?
誰が悪いのではなく、あなた自身の波長によって引き寄せた出来事でもあるのです。
最近、「ついてないなぁ…」とか「運気ダウンしている」なんて感じるなら、今のあなたの波長が落ちている可能性もあります。
そして同じ波長のエネルギーや人を寄せ付けてしまうのです。
波長を上げるには、あなた自身がもっと前向きに過ごせるよう、心穏やかに過ごしていくことです。
あなたの傷ついた心を分析し、今の在り方を見直してみることで、答えを見つけることができるでしょう。
そして、もし、どうしても答えが出ないというときは、「答えを出すべき時じゃない」時期であることも考えられます。
こんなときは、ジタバタせずゆったりした時間を確保し、心穏やかに過ごしていくことで時間が解決し、いつか答えがわかるかもしれません。
そして、どんな時でも、あなたの心はあなたが決めていることを忘れないでくださいね。